有難い出会い
幸せも不幸せも、すべては他人様からいただく。そしてそれを幸せと感じるか不幸せと感じるかは、自分が決める。自分が成熟すれば、出会いは財産になる。
思えば成熟するのが遅かった私は、成人あたりから出会いに恵まれている、と自覚するようになった。
学友たちとの出会いには感じなかったが、大学の恩師との出会い、そしてその後の人生での出会いには、本当に幸運と感謝を感じている。
成熟とは、人生に主題や問いを持つことだと自覚している。
その主題上の出会いや、問いに真剣に向き合ってくださった方々との出会いは、まさに私の人生を方向づけ、決定してくれた。
そしてそのような方々は、同じように人生に主題と問いを持っていた。
我ながらよい出会いに巡り会えた、幸運な人生を歩んできたと思う。
そして、私もそう思えるような人になりたい。
なる、ならないは、それを目指すことを諦めずに歩んでゆく過程のことで、もちろん結果論であるから、自らコントロールすることはできない。
ただひたすら、目指して歩き続けるのみである。
それは有難いものであるゆえに。